Tuesday, January 1, 2008

リメンバランス・デー

11月11日は第一次世界大戦の終戦記念日です。ヨーロッパ各地で戦没者を偲ぶ行事が行われます。英国では、11時にホワイト・ホールにエリザベス女王やブラウン首相などの要人が集まり、黙祷を行った後、戦没者記念碑にポピーの花輪をささげます。

ポピー(ケシの花)というのは、戦死者の象徴です。写真は、ウエストミンスター寺院の庭に、連隊ごとに分けてささげられたポピー群です。

11月になると、胸にポピーをつけた人たちをたくさん見かけます。赤い羽根のように、学校などでポピーを売って募金を集めているのです。

11月11日はリメンバランス・デー(Remembrance Day)です 。

1918年11月11日に第一次世界大戦の休戦協定が発行されてから、今年でちょうど90年になります。

英国では11月になると、真っ赤なポピーの花を胸につけている人々を見かけます。

これは第一次世界大戦中に、多くの犠牲者が出たベルギーのフランダース地方の戦場にポピーの花がたくさん咲いていたためで、また赤い色が戦死者の血の色を思わせることから、ポピーが戦死者のシンボルになりました。

カナダ軍医であり、兵士としてフランドル戦線で戦ったジョン・マックレア(John McCrae)が書いた「In Flanders fields」という詩も影響しています。

In Flanders fields the poppies blow
Between the crosses, row on row
That mark our place; and in the sky
The larks, still bravely singing, fly
Scarce heard amid the guns below.

We are the Dead. Short days ago
We lived, felt dawn, saw sunset glow,
Loved and were loved, and now we lie
In Flanders fields.

Take up our quarrel with the foe:
To you from failing hands we throw
The torch; be yours to hold it high.
If ye break faith with us who die
We shall not sleep, though poppies grow
In Flanders fields.

英 国では1921年からはロイヤル・ブリティッシュ・リジョン(The Royal British Legion)によって、戦没者への募金を集めるために赤いポピーが売られ始めました。活動は盛んになり、現在では、学校や、店のレジ横、パブなどに赤い ポピーが置かれていて、毎年多くの人々が募金活動に参加しています。

軍人さんも、

紳士たちも、

パーリーキング(Pearly King)も、

王室関係者も、

タクシーも

戦車も、み~んなポピーで飾られています。

午前11時に2分間の黙祷が行われます。


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