英国上流社会の典型的・伝統的な夏の社交場として150年の歴史を持つのが、このヘンリー・レガッタです。1829年、オックスフォードシャーのヘンリー・オン・テームズで大学対抗ボートレースが行われ、やがて住民たちより、毎年開くイベントとして決議されました。1851年にボートレースを見学に行ったアルバート殿下により「ロイヤル」のタイトルがつけられ、ヘンリー・レガッタの名声が高まりました。国際的なボートレースのイベントですが、じつは勝敗より、それを見て楽しむ人たちの社交場としての印象の方が強いようです。テームズ川沿いから観戦することもできますが、上流社会の方たちは、エドワード王朝時代のガーデンパーティのような会場が用意されています。テーブルの上には、イチゴとシャンペンが用意され、レースを見ながらおしゃべりをするのが、スノビッシュな参加の仕方です。ドレス・コードは厳しく、男性はスマートなストライプのブレザーに蝶ネクタイ、女性は大きなつばのあるおしゃれな帽子とドレス。スカート丈が膝より上だと入場を拒否されるそうですよ。
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